古着

私は以前から古着を収集することがたのしみの一つになっている。そして加齢とともに何故か古着がよく似合う自分だなと思うようになった。プロのバイヤーが、現地に行って(ヨーロッパ、アメリカ)買いつけてくるかなり年代ものの古着が揃っている。1920年代!から40年代のものもかなり手元にある。古くてもかなり保管状態もよく、上質で肌ざわり、着心地がよく、自分のからだになじんでくれる(違和感がまったくない)。年代物の本当の良さとはこういったところにあるのだなと思う。

私が出入りする店は、BANKという店。診療所から栄通りにでて、二軒先にある。余りに近すぎる。オープンするのは午後四時、私は銭湯の帰りに、つい、ふらりと立ち寄ってしまう。

店内をひと通り見てまわる。店長が、三浦さんと声をかけてくれる。三浦さんの好みのもの数点用意しています、といって店内の奥からもってきてくれる。気にいれば取り置きもしてくれる(財布をもたぬままでよく行くから)。そんな時、店員に2,3日置いておいて・・・・と言って帰ってくる。

古着といえど決して安くはないのです。ここの店はバーゲンもやらない、値引きもしない。とてもプライドが高い。だから一点一点大切に扱っているし、まちがいない商品なのだと思う。

古着というのはボロ着ではないし、使い捨ての消耗品でもないのです。そんなイメージを当初は持ってましたけど。私は改めましたね。確かに古着なんですけど。確かに誰かが羽織っていたものなんですけど、いいものを大切に着ていたんだな・・・と思うものが多いんです。ですからセンスがいい。数多くの古着の中には、その人がオーダー(特注)した衣類だな、と一見してわかるものがある。特注したものの、何らかの事情で一度も袖をとおしていないものもある。だから、これはいい、という掘り出しものが多いのだ。時代を問わず、気さくに身につけられるものも古着の良さだ。店内には靴も、バッグも、マフラー、そしてベルト類も置いてある。私は海外でもアンティークの店をよく巡ってくるが、衣類に関しては日本で求めるのが一番だと思う。

そんな風で、私の気分転換の一つ、古着にアイロンをかけることもその一つ。ほんの30分40分の時間ですけど、気分を変えるには最適ですね。